地方会委員会

JSS中部 第36回地方会学術集会のお知らせ(web開催)

主催:JSS 中部地方会・一般社団法人日本超音波検査学会
実行委員長:塩﨑 真弓(富山大学附属病院)

新型コロナウイルス感染症感染拡大のなか,地方会の開催方法について慎重に検討して参りました.今回もZoomウェビナーを用いてweb開催(当日,自宅などからオンラインで地方会に参加する形式)することといたします.また,講演は後日オンデマンド配信いたします.超音波検査士資格更新5単位は,当日参加またはオンデマンド配信の参加により取得できます.ご参加には事前登録が必須で,会員のみご参加が可能です.申し込み方法は従来通りです.当日の視聴方法はこちらでご確認ください.

今回のテーマは「俯瞰力を身につける」です.俯瞰力とは,物事や事態を全体的に眺めることができる力です.

全体像を把握する必要があるとわかっているつもりでも,きめられた描出部位で得られた超音波所見や計測値を報告書にただ羅列するだけになってしまっていませんか?同じ疾患であっても患者背景や治療方針によって求められる報告が異なります.本セミナーでは診断から治療までを踏まえて,依頼医から信頼される報告書が作成できるための技術の習得をめざします.

所属地方会を問わず多数の皆さまに参加いただきますようご案内申し上げます.
また,一般演題(領域は問いません)の募集も行っておりますので,募集内容を確認の上奮ってご応募ください.

テーマ:
『俯瞰力を身につける』
日時(リアルタイム):
2022年7月24日(日)9時00分~15時20分
オンデマンド配信:
2022年8月2日(火)11時00分~8月16日(火)24時00分
参加費:
正会員 2,000円 事前登録が必要です.※非会員の方はご参加いただけません.
学生会員 1,000円
定員:
500名
事前登録:
受付期間:2022年6月9日(木)
受付締切 郵便振替:2022年6月30日(木)まで/振込期限7月8日(金)
コンビニ決済:2022年7月12日(火)まで/振込期限7月14日(木)
クレジット決済:2022年7月12日(火)まで
*事前登録の入金をいただいて登録完了となります.
入金されない場合はキャンセル扱いとなりますのでご注意ください.
ご注意:
  • 変更など最新情報や申込状況はホームページ(https://www.jss.org/)でご確認ください.
  • 参加登録は登録時点で入会が承認されている会員の方のみご利用が可能です.
  • 非会員や入会手続中の方はご利用いただけません.入会の手続きはお早め(1か月程度前)にお願いいたします.
  • 本会は日本超音波医学会認定の超音波検査士資格更新5単位が取得できます.
  • その他,お知らせ事項についてご確認ください.
連絡先:
日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院 石神弘子
〒466-8650 名古屋市昭和区妙見町2-9
E-mail:jss-chubu@mail.jss.org(Eメールでお願いいたします)

≪一般演題公募のご案内≫

領  域:
領域は問いません(発表者は会員,または指導教員が会員である非会員の学生).
申込要綱:
下記のボタンから投稿システムにアクセスし「JSS中部36回地方会学術集会」にお申込みください.
演題募集期間:
6月1日(水)~ 6月27日(月)
  • 演題採否およびプログラム編成はご一任ください.
  • 規定数(5題)に達し次第,締め切らせていただきます.
  • 発表6分,質疑応答3分となります.
  • 一般演題発表者は参加5単位に加え,発表5単位の取得が可能です.
  • 一般演題発表者は参加登録が必須となっております.早めの事前登録をお願いいたします.
  • 演題取り下げや,やむを得ない事情による演者変更のある場合には,上記連絡先にご連絡をお願いいたします.

JSS中部 第36回地方会学術集会プログラム

時間 内容
9:00~9:05 開会挨拶・オリエンテーション
9:05~9:55 第Ⅰ部  「また依頼したくなる超音波検査」
講師:
荒木 啓介(浅ノ川総合病院)
司会:
此川 静香(富山市民病院)
腹部超音波検査に必要な俯瞰力とは何でしょうか.日々医師からの検査依頼に対して何を考えながら検査を行い,報告書を作成しているのかを実際の症例をいくつか振り返りながら紹介させていただきます.
9:55~10:05 休憩
10:05~10:55 第Ⅱ部  「頚動脈・経頭蓋超音波検査の活用法
~あなたのエコー能力を更に引き出す俯瞰力~」
講師:
中川 夏輝(済生会富山病院)
司会:
山村 博(金沢医科大学病院)
頚動脈や経頭蓋超音波検査のただルーチンをこなす検査に,なにか物足りなさを感じていませんか?その物足りなさからの脱却のカギは俯瞰力かもしれません.頚部内頚動脈狭窄症など日常臨床で遭遇する症例や済生会富山病院での運用を交えて必要な俯瞰力について解説します.
10:55~11:05 休憩
11:05~12:05 第Ⅲ部  一般演題
座長:
元地 進(浅ノ川総合病院)
此川 静香(富山市民病院)
  1. 左室内拡張期奇異性血流による肥大心に合併する心尖部瘤の検出
    松林 正人(三重ハートセンター)
  2. 新生児期に心雑音を契機に発見された右冠動脈右室瘻の1例
    西角 涼音(富山大学附属病院)
  3. 罹患期間が長期に及んだSATの1症例のUS像の経時的変化について
    松井 香里(医療法人社団 甲仁会 名古屋甲状腺診療所)
  4. 腎部分切除後の超音波検査にて指摘できた術後仮性動脈瘤の1例
    小田 幸佑(地方独立行政法人 静岡県立病院機構 静岡県立総合病院)
  5. 生理機能検査システムを活用した超音波検査精度管理の取り組み
    大竹 由香(福井大学医学部附属病院)
12:05~13:00 お昼休憩
13:00~14:00 第Ⅳ部  特別講演
「検査室の品質マネジメントを俯瞰する」
講師:
原田 健右(富山大学附属病院)
司会:
石神 弘子(日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院)
近年では生理学的検査,超音波検査の分野においても精度保証の方法論そのものの標準化が進んできています.すなわち,単に精度を保証するというだけでなく,精度を保証するためのシステム全体をマネジメントするという考え方です.そのためには手順書や記録類の作成,維持管理が不可欠ですが,一方で具体的な作業に追われる中で目的そのものを見失ってしまうことも少なからずあろうかと思います.そこで今回は,検査室にとって品質とは何か,その品質をマネジメントするということはどういうことなのかについて改めて俯瞰的に捉えなおし,具体的な作業の背景にあるものについて理解を深めるべくご講演頂きます.
14:00~14:10 休憩
14:10~15:10 第Ⅴ部  「肺高血圧症の右心機能評価 ~何のために評価するか?~」
講師:
杉本 邦彦(藤田医科大学病院)
司会:
塩﨑 真弓(富山大学附属病院)
肺高血圧症の治療は従来,対処療法のみであり,非常に予後不良の疾患でした.近年様々な薬剤が開発され肺高血圧症の予後は飛躍的に向上しています.今回は右室の解剖から働き,各々の指標が表す意味などを解説しながら肺高血圧症の診断をいかにしていくかを共有できれば幸いです.
15:10~15:20 閉会挨拶